そのころにNYに帰って行かれた方から、
雹が降っていましたよ。でも、どうして、夏に氷が降るんだろう?
というコメントを昨夜の記事に頂きました。
そこで、お天気キチガイ魂に火がついて、
知っていることと、想像で思うことと、調べたこととをまとめて、
かきごおり版、どうして夏に氷・・・雹・・・が降るんだろう、
ということを書いてみようと思います。想像も少しはありますが、
大筋間違っていないと思います。
何か間違いがあったことに気が付いたお天気フリークの方、
専門家の方は、コメント欄に書き込んでください。
雷雨や雹をもたらす雲は「積乱雲」といいます。
積乱雲ができる原因は上昇気流です。
上昇気流が起る理由は、
いろいろありますが、
夏に多いのは地面が太陽に熱せられて、
地表付近の空気の温度が上がることによります。
温度が高い空気は軽い。そして空に高く上がっていく。
それを利用するのが「熱気球」ですよね。
上昇気流が起るときには、断熱膨張が起こります。
ここで、断熱膨張を説明しましょう。
普通空気が膨張するのは、空気を暖めたときです。
でも、もう一つ、気圧が下がったときです。
熱を加えないのに空気が膨張するのが、
「断熱膨張」です。「上昇気流」で、高いところに空気が昇っていったときに、
気圧が下がるのです。
その時に、「断熱膨張」で空気の温度が下がるのですが、
そして、空気の温度が下がると、保てる水分が減ってしまって、
限界を超えた水分が水滴になるのです。それが雲です。
雲の中には水滴がたくさんあります。
大きな水滴、小さな水滴。
水滴は重力に引っ張られて落ちようとします。
しかし、上昇気流に押し戻されて、
落ちてきません。
または下に落ちてくるときに、
温度が高くなったり、
乾燥した空気の中を通って、
蒸発してしまうこともあります。
しかし、水滴が大きくなると、重さに耐えられなくなって、
雨となって降ってきます。
でも、その水滴の重さよりも、上昇気流が強いと、
雨粒は雲の中で上の方に押し戻されてしまいます。
そんな上昇気流の強い夏の積乱雲から降る雨は、
大粒の雨だったりするのです。
で、その積乱雲の中で、雨粒が落ちたり上がったりする中で、
ぶつかり合ったりする時に起きる静電気で雷が起きます。
そして、本題の雹ですが、
地表から1万メートルくらいまでは、
気温は1000メートル上がるたびに6.5度下がります。
地表が25度くらいの夏でも、
標高3776メートルの富士山で冬に雪が降るのも、
決して不思議なことではありません。
積乱雲は上昇気流が強いときは、
10000メートルくらいまで成長します。
単純計算して、積乱雲のてっぺんは地表よりも、
65度も低いことになります。
そのそこで冷やされた氷の粒が降ってくるのです。
もちろん、まっすぐ落ちてくるのではなくて、
途中で他の氷の粒とくっついたり、
また上昇気流で上の方に押し戻されたり、
だんだん大きくなって、だんだん重くなって、
とうとうその上昇気流よりも重力が勝ったときに、
雹となって降ってくるのです。
だから、上昇気流の強くなりやすい夏の方が大きな粒が降りやすいのです。
時々、Baseballサイズとか、Softballサイズとか、ニュースで聞きます。
それほど上昇気流が強くない冬は、降っても、5mm以下の「あられ」になります。
何だか長くなってしまいましたね。
最後の「本題の雹ですが・・・」からでも良かったかも。
でも、書いていてエキサイティングでした。
自分も子どもの頃から、
どうして夏に氷が降るんだろう、
どうして夏の方が大きな粒になりやすいんだろう、
と思っていたことに答えが出たみたいで。
また、懲りずに質問してください!
有難うございます。なぜ夏に氷が降るのか、わかった気がします。でもそれ以上に自然ってすごい!ってよくわかりました。
ReplyDelete「昨日雹が降ってすごかったよね~」といくら話しても周りになかなか信じてもらえなくて、「夏に氷が降るわけないじゃん」とか言われていたので、これで説明できます。http://www.accuweather.com/mt-news-blogs.asp?partner=accuweather&blog=Weathermatrix&pgurl=/mtweb/content/Weathermatrix/archives/2009/07/new_york_city_tornado_scare.asp には、"Quarter-sized hail pelted parts of the state" って。
なーるへそー。良くわかりました。どうも。(^。^)
ReplyDeleteついでに竜巻はどんな原理なんでしょう。
昨日は日本の群馬県館山で竜巻が発生して、自動車も宙に浮くほどだったそうです。九州地方では豪雨続きで、大変な被害がでています。夏だというのに天気が悪くて。。。
ノアの時代の怖さを少し思ったりしています。
かきごおり先生
ReplyDeleteほっほ~~~!!!
解説ありがとうございましたm(_ _"m)ペコリ
夫に「雹」の質問してみよっと
夫婦の会話~~話題づくりもありがとうゴザイマス<(_ _)>
今日も午後から雨らしいです
一体梅雨明けはいつになるのかしら??
Naokoさん、
ReplyDelete「夏に氷が降るわけないじゃん」とはひどいですねえ。
だいたい、雹って夏ですよねえ。
・・・と思って、左の検索窓からサイト内検索をかけたら、
雹が降った、と出てくるのが、今年の4月と去年の6月。
必ずしも「夏!」って訳ではないんですね。
Accuweatherの記事見てました。
もう少し南の方はホントにすごかったみたいですね。
Kenさん、
竜巻ですか、館山じゃなくて館林ですね。
こちらの朝の日本語放送でも言っていました。
竜巻のメカニズムはまた難しいのですが、
簡単に言ってしまうと、
やっぱり上昇気流が昇っていくときに、
ちょうど、水をためた風呂桶の栓を抜いたときに、
ウズをまいて水が落ちていくように、
空気も渦巻きたくなっちゃうんですよねえ。
こんな説明だと、専門家に怒られそうなので、
また今度、本格的バージョンをアップしますね。
旧ジャージーさん、
夫婦の会話のネタにお役に立てるかと思うと、
ホントうれしいです。
梅雨明け、なかった年ってなかったでしたっけ。
確か、最後に家族で帰った、あれは、サキが1歳の誕生日の頃だから、7年前、2002年に梅雨が明けなくて、8月まで続いていて、梅雨、明けなかったんじゃないかと思いますが、どうでしたっけ。後で調べてみます。
かきごおり先生
ReplyDeleteアハハ、夫婦の会話のネタ成功(^^♪
一生懸命
上昇気流の中で雹の玉が大きくなっていく様子を
手に架空の雹の玉を持ち
それを上下に持ち上げ
段々大きくなる様をジェスチャーつきでやってくれました
「夏は、上昇気流が勝るから行ったり来たり
滞空時間が長くなって大きくなるんだ!!!バカ!!」だって
バカは余分だけど
ああ~~~楽しかったブハハ(*^_^*)
梅雨明け過去情報お待ちしております<(_ _)>
旧ジャージーさん、
ReplyDeleteご主人すごいですねえ。
確かにジェスチャー付きの方が、
絶対言葉だけよりもわかると思いますよ。
今度からはビデオにとって説明することにしましょう!
さて、梅雨明けですが、
過去の天気はここ↓でチェック出来ます。
http://weather.goo.ne.jp/past/9999/12/662/index.html
そこで気がついた
いくつか勘違いがありました!
2002年の8月の天気を見ると、
結構晴れが多くて、かな~り暑い。
おかしいなあ、と思って、
パスポートを見てみたら、
最後の家族での帰国は2003年でした。
それも6下旬-7月末。
サキは2歳直前だったんですね。
こちら↓には過去の梅雨の期間が出てきます。
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html
その年の梅雨明けは、8月2日頃。
つまり、自分が日本を離れるまで梅雨が終わっていなかったから、梅雨明けがなかった、と勘違いしたみたいです。なんて自己中心的な自分・・・。
そして、梅雨が明けなかったのは、1993年でした。
その年は冷夏で米が不作になって、輸入をした年です。
のんちとハジだけ5-8月帰って、自分はアトランタで夏を過ごしました。結構暑かった!
ちなみにその年を除くと東海地方で一番梅雨明けが遅かったのは、1954年、8月2日という記録があります。(関東は1982年の8月4日)
今年は新記録か、はたまた、2度目の梅雨明けなし・・・か。
どうでしょうかね。
ちなみに私が生まれた日、生まれた町は、
梅雨の最中で、天気も一日雨。降水量27mm。気温も24度。
生まれたときから雨男だったみたいですね。(笑)
かきごおり先生
ReplyDelete情報ありがとうゴザイマス<(_ _)>
パスポートまで登場、お世話をお掛けしましたm(_ _"m)ペコリ
1993年思い出しました
梅雨に、毎日のように雨が降っていた年です
今年の梅雨明けは
夫が8月5日だと言いました
理由は特になく勘だそうですアハハ
表を見ると
今年だけが凄く異常ではなく
梅雨入りも梅雨明けも
案外幅があるってことですね
旧ジャージーさん、
ReplyDeleteじゃあ、私は今年の東海地方の梅雨明けは「ない」と予想します。
理由は特になく勘ですアハハ
はい、きっと今年は「あの年は異常だったねえ」と言われると思います。
でも、これからは毎年異常かも・・・温暖化で・・・。
今日は日本で竜巻や雹が相次いだからでしょう。3年前のこの記事にアクセスが集中。
ReplyDeleteそれで気がついたのですが、この年の梅雨明け、東海地方では8月3日ごろだったみたいですね。
旧ジャージーさんのご主人ほぼ正解。
日本の竜巻では亡くなられた方もられたと聞きました。
神様の慰めを祈りつつ。