2017-02-02

嵐の中でも


 アメリカに新しい大統領が就任して10日間。「まさかそこまで・・・」と思われていた選挙公約が次々と大統領令として打ち出されて、危機感を覚えています。また、あの大統領選挙の後、あちらこちらの宗教団体に対する脅迫や嫌がらせが頻発していることに心を痛めています。日系のコミュニティーだから、キリスト教会だから、自分たちは直接影響を受けないから良かったとか、彼らの問題だ、と無関心でいてはならないと思います。聖書に聞きつつ、祈りつつ、ここに生きるものとして、なすべきことを見極めていこうと思っています。
 その一方で、社会がどのように変わっても、どのような時代がやってきたとしても立っていく土台を持つことの大切さを思わされます。振り回されない強さを持ちたいと思います。聖書が書かれた時代、権力者は横暴で、政治は信頼できず、権力者と民衆の両方からの迫害が厳しかったのです。その中で、どんな厳しい状況の中でも、堅く立っていくことのできる土台を聖書は示しました。私たちもこれからどんな時代がやってくるか想像もできませんが、どんな嵐が待っていようとも大丈夫、という土台をもって歩まなければ、そう思わされています。

「それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行うものを、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができよう。雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れることはない。岩を土台としているからである。」マタイ7:24-25