2011-03-18

一週間。

あれから一週間。
今日も、日本のために、地震で大切な人を失った方々のために、
今も救出を待っておられる方のために(8日目に見つかった方もいた!)、
あの福島の原発で尽力されている方々のために、
祈らされた。

そういえば、「10時半に寝て、5時半に起きる」生活を目指して、
早く寝て、でも、やっぱり5時間で目が覚めて、4時にニュースを知ったんだな、と思い出していました。

あまりのことに信じられない思いで現実感のない所から始まった。
たくさんの方々が命を落としたことを知り、その一つ一つのいのちが、自分と同じいのちで、自分の家族のいのちと同じいのち、なのに、自分がここで生きていることの違和感を感じたり、だから、生かされていることの意味を考えたり。
原発のことがどうなるのか、祈りながら、過ごした一週間。

こちらで、何ができるか、自分を見失わないように、
また牧師として堅く立って行くようにと思いながら、
でも、その気持ちが強すぎて、こわれそうになった日もありました。

でも、その弱さを受け入れたときに、また内側から、神様から力が与えられて、今があります。

この間にいろんなことがありました。
その朝、予報通りのFlood。
近くの川はあふれていました。

でも、その後はいい天気が続いていて、
今日は25度まで上がりました。

そして、一週間の中では、



毎年恒例、玄関脇のクロッカスが花を咲かせたり(年々花が少なくなる?)、
裏に植えたふきに「ふきのとう」が出てきたのに、
リスに食い散らかされたり。

季節は確かに春に向かって動いています。
あさってからはアメリカの暦の上でも、「春」です。
でも、ここまで暖かいのも今日まで。
明日からは平年よりちょっと低め。
昼間の気温が12度くらいになりそうです。

さて、久しぶりに「日々のみことば」から。
おととい、水曜日の読んだところ。

民数記9:15-23。
「 二日でも、一月でも、あるいは一年でも、雲が幕屋の上にとどまって去らなければ、イスラエル人は宿営して旅立たなかった。ただ雲が上ったときだけ旅立った。彼らは主の命令によって宿営し、主の命令によって旅立った。彼らはモーセを通して示された主の命令によって、主の戒めを守った。」22-23節。

すぐに動きたいこともあっただろう。
いつまでもとどまっていたい時もあっただろう。
でも、彼らは、ただ雲の動きを通して、神が示されたときに動いた。

とどまれと言われたらとどまり、
行けと言われたら行く。

そこに祝福があり、平安がある。
従うことはつらいことではない。

勇気はいるかもしれない。
でも、そこには平安と喜びがある。

神様、
あなたの導きを信頼します。
あなたが動かしたいように導いてください。
従う中で与えられる喜びを経験させてください。

2011-03-17

内側からの力。

たくさんのNPOが震災の被災者の方々のために動きを進めておられて、
少しずつ基盤が作られつつあるようですが、
私たちの教会で日常的に支援しているのは、
日本国際飢餓対策機構です。

聖書を土台とした援助団体で、
その理念も、会計の明瞭さも、事務費等の経費の少なさ(これは大切。何割も経費や団体の維持費にとられてしまって、現地に届くものが目減りするのは残念。もちろん、団体の維持費がある程度かかるのはわかるし、フルタイムのスタッフの方々の生活がちゃんと支えられることも大切だけど・・・)も、信頼できる働きなのでサポートしています。

ハジがウガンダに行ったのも、この団体のワークキャンプです。

「日頃の働きが大切」ということをこのグループの姿勢から学ばされます。

最新のニュースを見るとアメリカのFood for the Hungryだけではなくて、
Samaritan's Purseという団体からも支援を受けているということです。
働きが広げられて、多くの人々に、またきめ細かく届きますようにと祈ります。
どこかの段階で自分自身ももっと近く関わることができないか、と祈っています。

もしも、このページをご覧くださっているアメリカ在住の方で、
信頼できる窓口がわからなくて・・・というかたがおられたら、
私たちの教会も窓口になりますので、こちらまで。

送付先:
Japanese Christian Church of NJ
120 East Pleasant Ave.
Maywood, NJ 07607

チェックの宛先
Japanese Christian Church of NJ
メモ欄
Earthquake Relief(目的がわかれば表現が違っても大丈夫です)

100% 日本国際飢餓対策機構にお送りします。

もちろん、アメリカのそれぞれの団体に直接献金されても、いく所は同じだと思いますで、直接送った方がいいかな、という方ははぜひ、直接そちらの方へ。

(その他にもたくさん、信頼できる援助団体があります。もちろん、それぞれの判断で。)

昨日の集中祈祷の聖書箇所、本当に励まされた。
自分の中に川があるか?
周りの雰囲気に飲み込まれないで、
堅く立っていくための水の源があるか?

それが大切なんだと。

これから、本当にみんなが心を一つにした時期をすぎて、
いろいろな意見が駆け巡り、
ストレスから意見の相違が気まずい雰囲気を作る時もあるだろう。

それはもちろん避難生活を送っておられる方々が一番厳しいと思う。
でも、他の人たちや、私たちのように海外に歩む者たちには無縁なのか、
というと、決してそうではない。
感じた痛みの大きさや、援助活動の方向性、政治的な立場、など色々な違いで、人の言葉や態度に傷つくこともあるだろう。

だから、そんな中で、自分自身がいのちの川を持っている、神様にあって支えられている、そういう基盤が、どれほど大切かと思う。

使徒行伝27章には、パウロがカイザリヤからローマに囚人として移送される出来事が書かれている。そこに襲ってくる嵐の中で、いつの間にか、人々を支えるのが、船長でもなく、移送の責任者である部隊長ではなく、囚人のパウロになっていた。そのようなことが
この嵐の中でも、起こりますように。

2011-03-16

いのちの水の川。

今朝の6時、夜の9時、夜の11時(すべて米国東部時間・・・日本時間の16日夜7時、17日朝10時、正午)にニュージャージー日本語キリスト教会の集中祈祷を持っています。各自、それぞれの場所で祈りの時を持っています。ともに祈ってくださる方、時間を合わせてください。

今朝、6時から教会で祈ってきました。
詩篇の46篇を読みながら、讃美歌520番、聖歌397番を賛美しながら。

「一つの川がある。」4節。

自分の心に流れ込む川がある。
その川が生命線になって自分を支える。

それは神ご自身。

その柱を持って、軸を持って、
ここの状況に対処して行く。

そして、自分が他の誰かにとって、励ましとなり、支えとなり、慰めとなり、元気の源となりますように生きる。

そこに引き戻されるひとときでした。

今日のこちらの一日が、日本の夜が、守られ支えられますように。

2011-03-15

正しく伝える使命。

前の記事のニュースでの取り扱いですが、
確かにそれをご覧になって「なんとかしたい」という思いをされた方々がいるのですから、それはそれで感謝したいのですが、
NJのニュースの方では、私たちの思いがどこまで伝わっているかなと思います。
記者が来られたのが礼拝が始まってからだったので、
礼拝前に直接お話をすることもできず、
夕方のニュースに間に合わせるために、
礼拝が終わるまではおられず、ほんの短い取材の中で、
私たちの思いはあまり伝わっていないかもな、と思います。
そして、東京から南へ、国外へ避難している外国の方々の話が長くて。
(もちろん、それは無理もないことだとは思いますが・・・)

シカゴのテレビ局の方のポール鈴木宣教師の方が、
思いが伝わるような編集になっていますよね。
キャロルの「自分はこんなときに日本にいて、みんなと共に歩みたい気持ち」というのが、私たちのホントの思いだと思います。

世界の人が注目してくださっています。

そんなときだからこそ、そして、私たちがここに生かされているからこそ、ここに住む人々に私たちの思いを伝える責任があるんだと思わされます。

今朝、教会に行ったら、教会の留守番電話にいくつかのメディアからの電話が入っていました。今日もどこまで対応できるかわかりませんが、なんとか、私たちの思いを正しく伝えることができますように。

世界中の祈り。

昨夜はNYCで集まりがあったのですが、
真剣に皆で祈りました。

今、必死に原発の制御のために命をかけて働いている皆さんに感謝しつつ、祈っています。

昨日は会堂を貸してくださっている教会のパスターが私たちの礼拝においで下さり、愛をもって挨拶をしてくださり、次の日曜日の礼拝の中で日本のために特別献金をささげてくださることを約束してくださいました。

また、ローカルテレビも取材に来られました。
単なる「関心」ではなくて、多くの方々が祈って、力を貸してくださっています。



最後の方では、昨日の教会の礼拝の様子が放送されています。
教会の名前も違っていますし、もう少し長く、詳しく放送してほしかったですが。
でも、このようなニュースを見て、献金を申し出てくださる方がおられます。

こちらのシカゴのローカルニュースでは宣教師のポール鈴木さんご夫妻のことが紹介されています。

http://www.wgntv.com/search/wgntv-skokie-church-japan-relief-march13,0,773041.story

 

ポールは26日に中高生のために集会をしてくださり、
27日には礼拝のメッセージをしてくださいます。

嵐の中で、弟子たちのところに来られて、嵐を鎮められた主が、
エマオへの道を不安と失意の中でとぼとぼと歩んでいた弟子たちを
奮い立たせ、喜びに満たされた主が、
日本の厳しい状況の中にいる方々に慰めと力を与えてくださいますように。

2011-03-14

使命に堅く立つ。

西宮市議会議員の今村岳司さんの日記には考えさせられた。
http://xdl.jp/diary/
3/12, 3/13の記事。

危機の中で必要とされるのは命令式系統のしっかりした組織。
そして、従う気持ちと訓練を受けた人々。
自己実現の気持ちは邪魔。

などなど・・・。

「わたしもできることは・・・」という気持ちはだれでも持つだろうけれども、それを正しい方向に持って行くことがどれほど大切なことか。

今、自分たちにできることは、
与えられたところで、人々の中に生きること。
与えられている使命に生きること。

何か大きなことが起こって「わたしに何かできることはないですか?」と聞いても遅い。
何かが起こったときに、「あの人に相談しよう」「あの人に連絡しよう」「あの教会に行けばいい」という関係を築いているか?

昨日の教会の週報のコラムに書きました。

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日本の地震と津波のニュースには本当に心が痛みます。
救出を待っておられる方々のために、救出のために尽力されている方々のために、避難生活を送っておられる方々のために、大切な方をなくされ方々のために祈ります。
また、福島の原子力発電所の制御のために命をかけて尽力されている方々のために祈ります。
みなさん、遠く離れて「何ができるだろうか」を考えておられると思います。何もできないことに歯がゆさを感じておられるかもしれません。日本の方々も同じように感じておられるようです。
でも、阪神大震災や9-11のときにも経験したことではありますが、復興の歩みは長く続きます。短期間でどっと多くの人々が押し寄せることが助けにはなりません。混乱を招くことになります。9-11の時には献血のためにたくさんの人々がセンターに詰め掛けましたが、その場で集められる血液は限られています。連絡先を聞かれて帰されました。しかし、また今、献血センターはいつもいつも血液不足に悩まされています。長く長く関心を持ち続け、祈り続け、わたしたちはあなたのことを忘れていませんとメッセージを送り続けること、そして、必要とされたときに手を差し伸べることが大切なのだと思わされます。
教会はちょうどレント期間の飢餓献金を始めるところです。わたしたちのサポートしている日本国際飢餓対策機構のスタッフも現地に入って支援の準備を始めておられます。祈って支えていきましょう。
わたしたちが堅く立つことも大切なことです。また、その「何かできないだろうか」という思いを、今、自分の周りで助けや支えを必要としている方々に向けることです。家族を愛し、友人に声をかけることです。神がわたしたちに与えてくださっている愛を、表す機会とさせていただきましょう。続けてお祈りしていきましょう。

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神は高い所にいる哲学者の神unmoved moverではありません。
私たちの現実の中に飛び込んで来られた方です。
スプランクニゾマイ(はらわたをいためる)の神です。
私たちが愛し合っている中にご自身の姿を現してくださる方です。
今日も、与えられた使命に歩みましょう。

2011-03-13

それはわたしの宝だから。

あなたの宝のある所には、心もあるからである。
マタイ6章21節。

実際、わたしの兄弟、肉による同族のためなら、わたしのこの身がのろわれて、キリストから離されてもいとわない。
ローマ9章4節。

主よ、日本の方々の13日の夜にも共にいて、光となってください。

日本の方々を誇りに思う。

闘いの中で、痛みの中で、冷静さを失わず、愛をもって
力を尽くしておられる皆さんを同胞として誇りに思います。

愛する者たちよ。神がこのようにわたしたちを愛して下さったのであるから、わたしたちも互に愛し合うべきである。
神を見た者は、まだひとりもいない。もしわたしたちが互に愛し合うなら、神はわたしたちのうちにいまし、神の愛がわたしたちのうちに全うされるのである。

ヨハネ第一の手紙4章10-11節