2007-09-23

アメリカに住むということ

今日はすかっと晴れたいい天気でした。
気候的にもちょうどいい秋の1日でした。
日本でいう秋分の日が、こちらでは秋の始まり。

火曜日と水曜日は夏を思わせるような暑さが来そうですが、
そのほかは過ごしやすい日が続くようです。

さて、今日は早く休もうかとしているところに、
息子の宿題、親への質問。
なんだか、直前にならないとエンジンがかからないのは親譲りのようで、
昨日もたっぷり時間があったはずなのに、
何もしてなくて、今頃になって、質問攻め。
移民の歴史なんだか、いろいろ自分の経験を話してほしいという。

「いつアメリカに来たか?」
「何のために来たか?」
「偏見を感じたことはあるか?」
「文化の違いで悩んだことは何か?」
「20世紀初めの移民とはどこが違うと思うか?」

なんだか、難しい質問ばかり。
素直に感じたことを話したら、
「パパの答えは複雑すぎ・・・」だって。

まあ、いろんな経験をしてきていますから・・・。

こちらに15年住んでいますが、
好きなところ、気になって、なかなか受け入れられないところ、
いろいろあります。
でも、そんないろんなことを平気で言えることこそ、
この国のいいところなんだろうと思います。

実は今日の礼拝後、教会でもある方とそういう話になりました。

アトランタの神学校で勉強していた時の話。
アメリカの学生たちに、日本でのキリスト教の受け入れられている
状況を説明してほしいと頼まれて、話したのですが、
「理論的に理路整然としているから信じられるわけではない」
「原爆を落とした国がキリスト教国であるということが受けいられにくい」
そんな話をありのまましていました。

その中の学生の何人かが、
「そういうことを言っている、日本の文化をまず変えなければいけない」
と言い出したのには、びっくりしました。

もちろん、そうではなくて、日本の状況を本当に理解してくださる方もおられると思います。
特に、そのような状況を理解してくださる多くの宣教師の方々によって、
神様に導かれた方々もたくさんおられることでしょう。

でも、本当にわかってほしいなあと感じます。
私たちの使命は、この国に住む日本語を使う方に、神様のことを伝えることと共に、この国の方々に、自分たちの立っているところ以外の違った視点に立つことも大切なんだという、そのことを知って頂くことでもあるのかと思います。自己の視点の相対化、つまり自分のものの見方が絶対的ではないんだということを知って頂くことなのかもしれない、そう思わされます。

さてさて、難しい話になってしまいましたね。
今日はヨハネによる福音書2章を読みました。

「あなたは良いぶどう酒をよくも今まで取っておきました。」
10節のことばです。

主は最高の葡萄酒を取っておかれる。
最高の喜びを今も準備しておられる。

人間の力では作り出すことができない、
最高の喜びを、主は私たちのために取っておられる。

今までの喜びを遙かに超えた最高級の喜びを私たちのために、
取っておいてくださる。

それを本当に喜びに感じました。

ただ、2章読んだだけですが、
箴言から新約聖書に来ると、
「ああ、恵みの世界だなあ」と思わされます。

教会がそのような喜びにあふれますように。
私たちの日々の歩みが、そのような喜びにあふれたモノとなりますように。

主よ、
あなたが今の私のために
今まで取っておいてくださった、
最高の喜びを感謝します。
他のためには使わないで、
今まで取っておいてくださったことに感謝します。
どうか、あの水をくんだ僕たちのように、
単純にあなたのなされることを信頼して、
従っていくことができますように。

2 comments:

  1. かきごおり先生
    日本人として日本で教育を受け、育ち
    日本人としての価値観を持ちながら
    異国地の地で住む中には、
    色々発見があると思います
    それが、時として、受け入れがたいことも分ります
    15年位前、韓国に旅行へ行きました
    まだ、ネット時代には程遠く、お互いの国の情報は、殆どなく
    電車の中で、日本語で友達と会話をした途端
    老女の刺すようなまなざしと罵声は
    今も忘れる事が出来ません
    それぞれの国の歴史の中に育つ価値観や感覚
    お互い理解し合えたら、認め合えたら
    分り合えたらどんなに素敵な世界になるでしょうか?

    本日の聖書箇所
    全能の神様の姿が、見え始めましたね
    復活も想像する場面もあり
    エピソード盛りだくさんの箇所でした
    ぶどう酒の話
    「人を欺くことなく、正直であれと」
    一番最初に読んだ時に思った事を思い出しました
    人生のある意味のスタート地点結婚
    そこで起きた奇跡は、神様が下さった大きな喜び、祝福ですね

    >箴言から新約聖書に来ると、
    「ああ、恵みの世界だなあ」と思わされます
    ハイ、先生、箴言ではキツイの連続でしたが
    特に今日の箇所は、結婚式の場面と言うこともあって
    凄く明るい気分になりました

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  2. 旧ジャージーさん、

    日本にいると見えなかったこと、
    アメリカにいるからこそ見えなくなること、
    どっちもありますよね。

    考えてみたら、
    こうして二つの国をまたいで文化を見られること、特権ですよね。
    だから、こちらに住んで長くなった今、長くなったからこそ、冷静な目を、客観的な目を失いたくないと思わされます。

    >特に今日の箇所は、結婚式の場面と言うこともあって凄く明るい気分になりました

    旧約の厳しい基準があるからこそ、新約の恵みが本当の意味でわかるんだろうなあと思います。私自身、「自分は神様に愛されて当然だろう」と思っていた時には、本当の意味で神様の愛はわかりませんでした。

    もっともっと神様の愛を教えて頂きたいです。

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