2012-05-02

無知と無関心。

今日は一日雨でしたね。
そして、なんだか肌寒かったです。


そして、明日も曇りがちでちょっと雨の予報。


今日、2カ所で話した話。


NJ州にはいくつ原発があるか知っていますか?
どれだけの電力をそこで作っているか知っていますか?
NJ州にはアメリカで稼働中の一番古い原子炉があることを知っていますか?


そして、今回調べて、初めて気づいたこと。
Indian PointというNYCとウェストチェスターの電力の30%をまかなっていると言われる原発、NYCからわずか60キロのところにあると言われていますが、それが、わたしたちの町、Paramus, NJからはわずか35キロしか離れていないこと、私も知りませんでした。




ホントにわたしたちは無知だし、無関心だなと思います。
スリーマイルがあって、チェルノブイリがあって、
スリーマイルは昔だし、チェルノブイリはソ連だし・・・と思っていて、
そして、福島の原発事故があって、
それから1年が経って、でも、わたしたちはまだどこか別の世界の出来事であるかのように、地震がないこの地域だったら大丈夫、だと思っていて。


でも、みんな大丈夫だと思っていた。
3回の事故とも、起こる前はみんな、ずっと大丈夫だと思っていた。
おおざっぱな言い方で申し訳ないですが、緻密な話をする人には見えて来ない話。
事故が起こるのは人間の世界、やはりなかなか避けられない。
でも、一生懸命事故が起こらないようにみんな努力をする。
でも、いくら万全の態勢が整っていると言っても、いったん事故が起こったら何年も人が近づけないようなものを造ってはいけないんだと思う。


最初の事故は間一髪大惨事は免れて、
その次の事故は大きな被害をもたらしながら、たくさんの人がだまされて働かされて、何とか封じ込めて、そして、今度はまだまだ何が起こっているのかわかっていない。


そんなものを造ってはいけないんだと思う。


そして、最近いわれるのはコストの問題。
発電にかかるコストはより小さいと言われる原発。
でも、それには次の世代というか子々孫々末代まで「使用済み核燃料」の処理というか永代管理というか、なんだかまだ解決していないことのためのコストを押し付けて実現しているだけのこと。すごいセルフィッシュですよね。


もしも、黙っているならば、何もしないならば、自分の生活を変えようとしないならば、「賛成でも反対でもない」と中立を決め込むならば、教会はそういう政治的な問題に関わらない方がいいと黙っているならば、無関心を続けるならば、この自分もその自己中心的な生き方に加担しているだけのこと。


答えは出ていると思います。


教会には産業界の方もおられて、その方々によっても支えられているから、あまりそういう発言は・・・という意見の方もおられるかもしれません。教会分裂の火種になるから、とだんまりを決めている牧師もいます。教会の使命はそういうことじゃないだろう、という意見の方もおられるでしょう。でも、それは中立でも何でもない、自己中心的な生き方を肯定しているだけのこと。産業界のクリスチャンが本当にその業界において、黙っていない地の塩、世の光として、用いられていきますように、お祈りしています。


あなたがもし、このような時に黙っているならば、ほかの所から、助けと救がユダヤ人のために起るでしょう。しかし、あなたとあなたの父の家とは滅びるでしょう。あなたがこの国に迎えられたのは、このような時のためでなかったとだれが知りましょう」
エステル4章14節


神様、わたしたちがこの時代のこの地に置かれていることの意味を見失うことがありませんように。

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