2007-05-31

マツイ記念日特集

ちょっとした時間を見つけては、
写真を集めて、ちまちま書いてきました。
そしたら、なんだか、とても長くなってしまいました。

今から4年前、2003年5月26日。
メモリアルデーの月曜日。
教会のとある方から、野球のチケットをいただきました。
もちろん、NY Yankees。

カミさんは高校野球の時代からのマツイファンでしたから、
もう、それは楽しみ楽しみ。
私はそのころはまだアトランタ時代のブレーブスの応援の楽しさを引きずっていましたから、どちらかというとブレーブスファン。Yankeesの上品な応援にちょっと物足りないものを感じていました。その前、日本では、今はなき、近鉄を泥臭く応援していましたから、なおさらです。Yankeesの試合もこれが2回目。(1回目はもちろん、イチローが来た時のマリナーズ戦です)

すごくいい席です。
それを4枚。
5人家族ですが、まあ、チビがまだ2歳でしたから、
4人分で5人入れるだろうということで、
家族で行ってきました。

雨がしとしと降る日。
中止かなあ、え?2時間遅れ!?
ということで、出発を遅らせ、駐車場で昼ご飯を食べて、
スタジアムに。

どんなにいい席だったかというと、
こんな写真が撮れるくらいいい席。


一番右で首だけ見えるのがマツイ君ですよね。

ちなみに、こちらはこんな服装。


そう、雨が降って、寒いんです。
息子は地味めですが、
女性陣はピンクに赤に黄色。かなり派手です。
でも、この結構派手な色がテレビに映ると目立つんですよね。

試合はこの天気のように「どよ~ん」とした内容でした。
Red Sox戦だったのですが、
Wakefieldのナックルボールがまた「どよ~ん」「どよ~ん」と決まるんですね。
我らがマツイ君も全然打てない。
先発は、今や、間もなく復帰戦のClemens。
その時は300勝がかかった試合でした。
でも、Clemensは打たれるし、
寒いし、Yankeesはぱっとしないし、9回の表が終わった段階で8-4。
お客さんもかなり帰ってしまっていました。

でも、9回の裏に、我らがマツイ君に打順が回ってくるのに、
ここで帰るわけにはいきません。

先頭バッターが倒れて、1アウトランナーなし。
ここで、マツイ君登場です。
でも、なんだか打てそうにない。
2-3(アメリカ流では3-2)からの6球目。

マツイ君の振ったバットが空を切って、
あ~三振。と思ったその瞬間、
手が滑ってバットがマツイ君の手を離れてすっ飛びました。
そのバットがヘリコプターのようにパタパタと回り、
どこかでワンバウンドして、私と息子の手の中にストンと入ってきたのです。

その瞬間のテレビ映像。


マツイ君の頭のあたりの黄色いカッパを着て赤い服の母親に抱かれているのが下の娘。
上の娘はピンクを着て、その隣で気分が悪くなって寝ています。
傘の上に背後霊のように顔が写っているのが、息子。
その左でフードを頭にかぶっているのが私です。

何とか、その時のビデオをアップしたいのですが、
どうでしょうか?


あ、でも著作権とかでクレームが付いたりするんでしょうか?こういうのは・・・。

後で見てみると、ああ、どうして、あの時、
もっと「やったーっ」とポーズを決めなかったのか、残念です。
次回は(ってあるのかい?)、ばっちり決めたいと思います。

すぐにセキュリティーの人が来て、
私も、当然返すもんだと思ったので返したのですが、
とたんにブーイングの嵐。

「おまえ、どうして返すんだ?」
「今、追いかけてきてもらってこい」
まわりの声に励まされて、
追いかけていって、「これ、もらえないんですか?」
と聞いたら、「試合が終わったら来い」と。

試合、すぐに終わりましたよ、すでに9回裏2アウトだったんですから・・・。

そして、言われたところに行ったら、
「はい」と渡してくれました。
ちょっと拍子抜け。
裏の方に連れて行かれて、
一緒に写真とか撮らせてもらえるかなあ、な~んてずうずうしいこと思っていましたから・・・。

テレビのアナウンサーは「ファンがバットをおみやげにもらいましたねえ」と言っていましたね。やっぱりこちらでは、ふつうにもらえるもんなんでしょうか?日本ではファールボールも返してましたからね。あれ、今でも返すんでしたっけ?

熱狂的マツイファンの家内は「サインもらおうよ」と外で待つことを主張したのですが、
サインペンもなく、雨も降っていて、娘も調子が悪く、
まあ、とにかく大喜びでそのまま帰ることにしました。

湿っていた試合の内容なんてもうどうでもよくなって、大興奮。

そして、車に戻って、携帯電話をチェックしたら、またまたびっくり。
5つもメッセージが入っているではないですか。
みんな、休日で家でゆっくりテレビを見てた教会の人たち。
まあ、5つのうちの3つは同一人物でしたがね。
ちなみに自宅にも2つメッセージが残っていました。

その後、その3つのメッセージの主のお宅におじゃまして、
みんなで記念撮影。
無難なところで、息子と私の写真。
グリップエンドには、NY55と、上にAなのか、4なのか、そして、下にMの文字。


いろいろ調べてみると、その年のちょうど5月にメープル材に変えたみたいですから、MapleのMでしょうか?上のAか4か、は何なんでしょうね。
そして、その後、あるつてを通して、サインをいただきました。


家宝です・・・。

日本で副牧師をしていた学院教会には、
彫刻家の方がおられました。
その方の作品で、「見つけたり!」というのがありました。
新約聖書のルカによる福音書15章に出てくる、
探していた羊を見つけた羊飼いの喜びの様子を表した彫像です。
バットが飛んできて、私たちは大興奮でしたが、
神さまは私たちを見つけて、大興奮してくださる。
神さまは本当に喜んでくださるんだろうなあ、と思いました。

その後、次にYankee Studiumに野球を見に行った時に改めて思いました。
「よくもまあ、これだけ大きなスタジアムで、これだけたくさんの人がいる中で、自分のところに飛んできたなあ」と。

私たちが神さまに拾ってもらったことも、そういうことなのかと。

感謝。

No comments:

Post a Comment