2010-10-13

解放。

いつ頃からだったでしょうか。
とっていた英字ローカル新聞を読まなくなって、
どんどんたまっていきました。


これは無駄だからと、1年くらい前かな、
キャンセルしていたのですが、
つい、2ヶ月ほど前に電話で、「土日だけ年間10ドルでどう?」と言われて、
「じゃあ・・・」と再開。
日本じゃ考えられないこのサービス。
土曜日のニュースには広告やらクーポンやら入ってくるから、
まあ、元がとれるだろうと、とっているわけです。


でも、やっぱり読まない。


でも一昨日の月曜日に「たまには折り込み広告のチェック・・・」と新聞を開いてみました。


一面に出ていたのが、近所の町のLibraryでもたれている、
日本軍の元慰安婦だった人たちの今を絵に描いている人の展覧会が紹介でした。
目が釘付けになりました。


この問題は一筋縄では行かないことは知っています。
歴史資料についていろいろな問題があることも知っています。
学者によって、実際起こったことはなんだったかのか、言うことが違うことも知っています。
でも、あまりにも何も知らなさすぎる自分を恥じました。
強制であろうと、借金の形であろうと、仕事が欲しかったということであろうと、
とそこに連れていかれて、
男たちの相手をしなければならなかった人々がいたということに、
悲しさをおぼえます。


それが自分の娘達だったら、体を張って守りたい。
そんなところに行かせはしないだろう。
でも、男として、自分がその文化、その時代の状況にいたら、どうしていただろうか・・・。
自分は決してそんなところには通わない、などと言えるだろうか。
ましてや、彼女たちの解放のために何かをしただろうか?


昨夜から、チリの鉱山で閉じ込められていた33人の解放に、世界中の人々と共に注目しながら、必死で祈り、心で応援をしながら、もっともっと長い間、人生の暗闇の中に閉じ込められている多くの人々に、いったい自分は何をしてきたか、考えさせられています。


あまり重いテーマや議論を呼びそうなテーマは苦手なのですが、そんなことももう言っていてはいけないかと思いつつ。

No comments:

Post a Comment